漢検では、その文字特有の骨組み(字体)が読み取れ、誰が見てもその字であると判断できれば、漢字の細部のとめ、はね、はらいなどの書き方によって不正解とすることはありません。このような考え方は、内閣告示「常用漢字表」(平成22年)の「(付)字体についての解説」や文化審議会国語分科会報告「常用漢字表の字体・字形に関する指針」などの公的資料に示されており、漢検もこの考え方に沿って採点をしています。
しかしながら、どのような書き方をしてもよいということではありません。別の字、あるいは別の字の一部分のように見えたり、骨組みが読み取れないほど字が崩れたりしている場合は、不正解となることがあります。
事前の学習の際に迷われる場合は、教科書体(小学校の教科書で使われる、手書き文字に近い形の書体)をお手本にされることをおすすめいたします。
採点の基本的な考え方についてはこちら「とめ、はね、はらいについて」(244KB)